日々の記録

本と音楽好き主婦の日々のあれこれ・・・

6月に読んだ本♪

 6月も順調に読めました♪

『永い言い訳』『僕とおじさんの朝ごはん』がとてもよかった~。

中村文則さんも宮部みゆきさんも集中して読めたし『さよならニルヴァーナ』が・・・でした。

7月は直木賞候補作が次々届く予定。

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永い言い訳永い言い訳感想
【第153回直木賞候補作】装丁もすごくステキで、内容もとても良かったです。イヤ~な男、津村啓が大宮陽一、真平、灯と関わって変わっていきます。火垂るの墓を思い浮かべてしまうような健気な兄妹、それに比べて大人の男の女々しさといったら…大切な人を亡くしてしまったやり場のないそれぞれの想い、悲しみと向き合って少しずつ再生していく姿がもう切なすぎて、涙涙涙。。。最後はすかっり愛妻家の幸夫君、失くしてからでは遅いのですよね。2015.02.25
読了日:6月29日 著者:西川美和
持たざる者持たざる者感想
放射能汚染に悩むあまり仕事も家族も失った修人、海外生活で愛する我が子を亡くした完璧主義の千鶴、その妹のエリナ、彼女も震災後東京を離れた一人。ロンドンから日本に戻ってきたら義兄夫婦に家を占領されていた朱里。生きている限り全て自分の思い通りにはいかない、価値観って親子であっても一緒ではないから。2015.04.30
読了日:6月27日 著者:金原ひとみ
あなたが消えた夜にあなたが消えた夜に感想
やっと読み終わった。覚悟はしていたけれどやっぱり時間がかかりました・・・第一部は『コートの男』を追っていてまだ読みやすかったけど第二・三部は誰が誰だったのかこんがらがってしまって読み返したり、一回読んでも理解できない文章を繰り返し読んだり・・・でもそんな難解な所が堪りません。クセになります。『人のそばから何かが消えた時、狂気はその人間を誘惑する。』2015.05.20
読了日:6月26日 著者:中村文則
さよなら、ニルヴァーナさよなら、ニルヴァーナ感想
凄い作品を読んでしまった。切ない救いがない・・・加害者、被害者、そして加害者を崇拝する少女 事件に関わってしまった人達の心情は共感ではなく想像。そしてこれは今話題の『少年A』読み終わった今とても複雑な心境です。特別プログラムを組まれ父役母役の精神科医の下、育て直しをされた『少年A』専門家が更正したとみなしても性衝動が猟奇的な事でそれを感じた過去を忘れるなんてないだろうと思う。未玲ちゃんと未海ちゃんは幸せに育っているだろうか・・・2015.05.30
読了日:6月21日 著者:窪美澄
ロックンロールが降ってきた日3ロックンロールが降ってきた日3感想
2段組、読み応えがありました。音楽を生業とする人達がそれぞれの音楽ルーツを語る間違いない内容です。みんなとても楽しそうに大好きなロックンロールを語っています。表紙画『浅井健一』とても良いです。2015.04.20
読了日:6月19日 著者:
ぼくの最高の日ぼくの最高の日感想
『バー・ピノッキオ』ピノキオじゃなくてピノッキオ。マスターをはじめそこに集まる人たちのお話。良かったです、はらださんのお話は読み心地がイイ。そしてあたしの心にとてもよく沁みます。一人でも行ける馴染みの店がほしいなぁ・・・とまたまた思ってしまいました。2013.07.20
読了日:6月16日 著者:はらだみずき
ディック・ブルーナ: ミッフィーの魅力、再発見 (別冊太陽)ディック・ブルーナ: ミッフィーの魅力、再発見 (別冊太陽)感想
この色使いとシンプルなライン、ほっこり癒されます。アイコン勝手に借りてすみません。。。2015.05.25
読了日:6月16日 著者:
森は知っている森は知っている感想
鷹野シリーズの第2弾とは知らずに読み始めました。おもしろかったです。女性シャワー室を覗いてはしゃぐ高校生の鷹野の本当の姿は特殊な教育を受けたスパイ候補生。悲惨な状況で保護された幼い鷹野を受け止めずっとあたたかく見守る風間と冨美子との関係がより詳しく描かれていて、この時期があったからこそ今を生きようとしているっていうのが良く分かりました。『太陽は・・・』は既読だけど忘れている所なんかもあって 再読したいなと思いました。2015.04.25
読了日:6月15日 著者:吉田修一
武道館武道館感想
武道館でのライヴを目標に活動する女性アイドルグループの話。何かを得る為には何かを手放さなくてはならないのか、それを選ぶのは自分で決定権は自分にある。握手券とか卒業とか2期生って、どうしたってAKBで・・・さらに読んでる最中のゆきりんの抱擁写真騒動、リアルすぎてノンフィクション、アイドル密着のドキュメンタリー読んでるみたいだった。2015.04.25
読了日:6月12日 著者:朝井リョウ
誓約誓約感想
シェフの落合とレストランバーを共同経営するバーテンダーの向井。妻と娘に囲まれた幸せな毎日だったが・・・ある日向井宛に届いた『坂本伸子』からの一通の手紙によって生活は一変するのです。坂本伸子って一体誰なの?って 正体が分かるまでが物凄く面白かったです。2015.03.25
読了日:6月10日 著者:薬丸岳
主婦病主婦病感想
6つの短編、共通して登場するのが金髪の男 辻草汰。整体院の「眠る無花果」『いざ』という時の為に貯金する「まばたきがスイッチ」ゲイの旦那さんを介護する「さざなみを抱く」無花果の少し前の話が「森と蜜」団子屋さんは「まだ宵の口」最後が草汰の話で「月影の背中」主婦病って主婦である前に1人の女性であり続けたいと必要以上に強く願ってしまう病って事かな?2015.03.20
読了日:6月8日 著者:森美樹
僕とおじさんの朝ごはん僕とおじさんの朝ごはん感想
ケータリングの仕事をする健一は面倒くさがりで料理も手抜きばっかりいつも楽をしようとしている。何事にも無気力な彼はある日13歳の英樹と出会い少しずつ変わっていく。恵さんが(五体満足に生んであげられなかったのは自分のせいでいつも自分を責めている)って所がねまんまあたしの気持ちの代弁で・・・そこら辺から泣きっぱなしでした。読み終わって表紙の写真見てまた泣けてきました。切なかったけれど心に残るとてもよい作品でした。2015.02.25
読了日:6月7日 著者:桂望実
過ぎ去りし王国の城過ぎ去りし王国の城感想
最初から引き込まれ一気読みです。絵が動き出す!!もぉ~ワクワクドキドキです。1枚の古城のデッサンで シンちゃんタマちゃんパクさんは出会う訳ですが この3人の出会いは必然ですね。弱い所を隠して強がってしか生きる事が出来ないタマちゃん むぎゅ~って抱きしめてあげたいよ。もう高校生だから嫌がられちゃうか・・・大切な友達ができてよかった。こういうラストいいです~。2015.04.30
読了日:6月6日 著者:宮部みゆき
ナイルパーチの女子会ナイルパーチの女子会感想
真っ黒な柚木さんです。どうしてしまったの 栄利子さん?翔子さんもずいぶんキャラ変わっちゃって・・・真織の芋けんぴにはちょっと・・・みんな究極のエゴイスト 自己顕示欲のかたまり 不快な読後感です。2015.03.30
読了日:6月5日 著者:柚木麻子
頂点への道頂点への道感想
2010年(20歳)から2015年(25歳)までの本人のブログのまとめと それを受けてのスポーツライター秋山英宏さんの解説。試合に勝っても負けても きっちり自己分析をし、次に備える。全てを経験値として無駄にはしない姿がカッコイイし誠実な人柄が伺える内容でもっと好きになりました。小学校の卒業文集『夢は世界チャンピオンになることです』はい、これからも応援していきます!2015.04.15
読了日:6月2日 著者:錦織圭,秋山英宏